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■製品解説・路面電車

2023年4月28日更新
完全に自由設計です。何だか縮尺が1/150より大きい様な気はしますが…。丸屋根の組み立ては自己流の処理です。裏に盛るパテ・接着剤は、乾燥収縮の小さいものを使わないと屋根・妻板の中央がへこみます。お気を付けください。エポキシ系をお勧めします。  >完成写真

1936年から15両が製造された鋼製二軸単車です。旅客車としては1971年まで活躍し、現在でも、花電車用に車体上部を取り払った装1形が3両現役で残るほか、非公開ながら北海道開拓の村に1両が保存されているとの事です。
車体は一般的な箱型ですので、前頭部の丸屋根の成型ができれば複雑な点は無いでしょう。台車、動力は流用できる製品がほとんど無いと思われますので、各自工夫をお願い致します。TS310を小径車輪に交換し、マクラバネを削り、全体を細くすると似るかも知れません。

1948年から30両が量産され、現在も2両が現役で残る、戦後期の函館市電の代表車両です。MODEMO製東急80形の動力が流用できますが、台車枠は似た製品が皆無ですので各自工夫・妥協をお願いします。
丸妻丸屋根、車端には絞りもあるため、屋根端部はペーパーではなく木材などの削り出し、またはパテ盛りで作ることを考えてケガキ線を入れてありますが、余白部分を切り落とさず、短冊状に切り出して折り曲げ成型を行えば、ペーパールーフでも作業は可能です。

1971年に廃止になった福島交通軌道線の路面電車です。縮尺は軌間にあわせ1/120となっていますが、それでもなお動力装置にあわせ車体幅はスケールより3mm広くなっており、その分両端の絞り込みがきつくなっています。動力装置はほぼ無加工(非駆動側台車の取り付け穴をあけ直し床板を切り詰める)で使用できますので、走行性能は良いです。
全体の構成は他の型紙と同一です。絞りのある屋根もペーパーで一体に曲げる設計ですが、作業しづらい場合は木材等で作り直した方が良いかもしれません。  >完成写真

1929年から1938年まで八王子の市内を走っていた路面電車です。廃止後も全車両が各地に買い取られ、戦後1960年代まで活躍しました。これも縮尺は軌間にあわせて1/120、車体幅はほぼスケールどおりです。動力はGM製小型車用(ブリル)使用。
丸妻丸屋根を全てペーパーの曲げとパテ盛り整形で作るように設計していますが、かなり面倒なので、プラや木材の削り加工に慣れている方は、ブロック状の素材に置き換えて削りだす方が楽です。



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